
ロシア政府は9日、退役した原子力潜水艦の解体を進めるため、ソ連崩壊後に日本と締結した非核化協力協定の効力を停止すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、日本が科している対ロシア制裁への対抗措置。タス通信が伝えた。
協定は1993年に締結。放置された原潜による日本海の汚染を防ぐため、日本は協定に基づき2001年に放射性廃液処理施設「すずらん」を供与した。
松野博一官房長官は10日の記者会見で、「日本側への事前通報もなく、一方的にこのような公表がなされ遺憾だ」と述べ、外交ルートで詳細を確認する意向を示した。
時事通信