
林芳正官房長官ら岸田内閣の新任4閣僚は15日午前の閣議に出席し、本格的に始動した。林氏は首相官邸で開かれた職員へのあいさつ式で、「政策の総合調整、危機管理、内閣のスポークスマンとして役割を果たし、国民の信頼回復に尽力したい」と強調。「皆さんとのチームワークで岸田文雄首相を支え結果を出していきたい」と意気込みを語った。
これに先立つ定例記者会見では「予算、税制など国民生活に直結する重要課題が大詰めだ。緊張感を持って臨んでいきたい」と述べた。
松本剛明総務相と坂本哲志農林水産相、斎藤健経済産業相も閣議後にそれぞれ会見。坂本氏は「政治に対する信頼が揺らいでいるのは事実だ。私自身、襟を正してより厳しい姿勢で取り組まなければならない」と強調。斎藤氏は「大変厳しい、冷たい逆風の中での着任となった。大臣になったという高揚感はない」と語った。
首相は自民党安倍派の裏金疑惑を受け、松野博一前官房長官を含む同派の4閣僚全員を交代させた。党人事では、辞表を提出した萩生田光一政調会長や高木毅国対委員長の後任を22日以降に決める方針だ。
時事通信