
ニューヨーク:国連安保理理事国の日米アルバニアと来月安保理入りする韓国の計4カ国は15日、北朝鮮による人権侵害を非難する共同声明を出した。世界人権宣言の採択から今月で75周年を迎えたのに合わせて発表した。
声明は、北朝鮮が日本人や韓国人の拉致問題、自国民の処刑など、国内外で「最悪」の人権侵害を続けていると指摘。中国による脱北者の強制送還を念頭に「全ての加盟国に(迫害される恐れのある人々を保護するという)国際的な法的義務を守るよう要求する」とも明記した。
安保理は今年8月、北朝鮮の人権状況を協議する公開会合を2017年以来約6年ぶりに開催。同月の議長国を務めた米国が主導した会合では、人権侵害と兵器開発をやめるよう求める声が相次いだ。ただ、中国とロシアは「人権問題を安保理で扱うべきではない」として北朝鮮寄りの姿勢を示していた。
時事通信