
岸田文雄首相は1日、2024年の年頭所感を発表した。経済運営について「日本経済を覆っていたデフレ心理とコストカットの縮み志向から完全に脱却する年にしたい」と表明。「物価上昇を上回る賃上げ」がカギを握るとし、官民の連携により「社会全体のマインド」を変えていくと強調した。
外交面では、11月の米大統領選など重要選挙が続いていくことに言及し、「緊迫の1年となる」と指摘。「外交力を駆使して難局を乗り越え、日本ならではのリーダーシップを発揮することが求められる」として、首脳外交を積極的に展開する方針を示した。
自民党派閥の政治資金規正法違反事件に関しては、「先頭に立って国民の信頼回復に全力を尽くす」と訴えた。
時事通信