
ウクライナ西部: 上川陽子外相は7日未明(日本時間同日午前)、ロシアの侵攻が続くウクライナを訪問した。首都キーウ(キエフ)でクレバ外相らと会談し、引き続き支援に取り組む方針を伝える。戦闘の長期化で欧米に「支援疲れ」が目立つ中、復旧・復興に向けて日本が寄り添う姿勢を現地から内外に示す狙いだ。
2022年2月の侵攻開始後、岸田内閣の閣僚以上によるウクライナ訪問は3例目。岸田文雄首相が23年3月にキーウでゼレンスキー大統領と会談。同年9月に林芳正外相(当時)も訪れた。
外相会談では、ウクライナに対する安全保障上の支援に関する2国間協定の締結に関し、協議の加速を確認。2月に東京で開く「日ウクライナ経済復興推進会議」に向けてニーズを聴取する見通しだ。ゼレンスキー氏との会談も調整している。
上川氏は、ロシア軍に多数の民間人が虐殺されたキーウ近郊のブチャを訪れ、献花する予定。キーウでは、越冬のための大型電力関連機材の供与式に出席し、女性・子どもを支援する国際機関の活動を視察する。
ウクライナでは年末年始にロシアが大規模なミサイル攻撃をするなどして激しい戦闘が続き、多数の死傷者が出ている。
時事通信