
世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は6日にジュネーブで行った記者会見で、新型コロナウイルスをめぐり日本と韓国が相互に入国制限の強化を決めて対立が深まっていることについて、「政治的な争い」にするのは回避すべきだと苦言を呈した。
ライアン氏は、入国制限は「非常に慎重に、公衆衛生上のエビデンス(根拠)に基づいて検討されなければならない」と指摘。過去には不要な制限が行われてきた長い歴史があると説明した。
その上で、「両国がともに感染拡大阻止に素晴らしい措置を取ってきた」ことにこそ注目すべきだと強調した。
また、テドロス事務局長は世界全体での感染者数が前日から2736人増の9万8023人と、「10万人が目前になった」ことを明らかにした。死者数は3380人という。
JIJI Press