
キーウ: 上川陽子外相は7日夜(日本時間8日未明)、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続について、近く訪問する欧米など各国に働き掛ける意向を表明した。ウクライナの首都キーウで記者団に「強力な支援を続け、先進7カ国(G7)をはじめ同志国の結束を示すことを強く訴えていきたい」と述べた。
戦闘の長期化や中東情勢の悪化に伴い「支援疲れ」が広がる現状を踏まえた発言。上川氏は18日までの日程でフィンランド、スウェーデン、米国、ドイツ、トルコなど8カ国を回ることにしている。
これに先立ち、上川氏はゼレンスキー大統領と会談。同氏が提唱する和平案「平和の公式」の実現に協力する方針を伝えた。具体的には、和平案の柱の一つである放射線・原子力安全に関する作業部会の共同議長を日本が務める。
上川氏はシュミハリ首相とも会い、2月に東京で開く「日ウクライナ経済復興推進会議」について「日本が官民を挙げて復旧・復興に取り組む姿勢を力強く内外に示したい」と強調した。
時事通信