アラブニュース
ロンドン:米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、イラン核合意への相互の復帰を支持しているクウェートに謝意を表明した。
クウェートのアフマド・ナーセル・アル・ムハンマド・アル・サバーハ外相の訪米中に共同記者会見を行った長官は、主な議題はイランだったと語った。そして、JCPOA(包括的共同行動計画)がイランの核開発を止める「最も効果的な方法」だと述べた。
そして、「私たちは湾岸協力会議(GCC)のイラン作業部会などの場において、地域を不安定化させる動きを見せているイランに対して結束している。そうした場でクウェートが緊密な連携を見せていることに非常に感謝している」と続けた。
長官は、「ダーイシュが世界の安全保障に及ぼしている脅威を大きく減らす」ためのクウェートの貢献に謝意を示しながらも、「現在進行中の脅威に警戒を強めている」と語った。
また、アフガニスタンの住民がタリバンの支配を逃れるために2021年8月に避難した際、クウェートが米国を支持してくれたと述べた。
「米国が何千人もの米国民やそれ以外の国の人々、アフガニスタン人を脱出させる際に支援してくれた」と長官は語った。
「クウェートの支援があったからこそ何千人もの人々が安全な場所へ避難できたと同時に、アフガン人の家族が世界各地で新しい生活を始めることができた。クウェートの寛容さや、人道主義や世界の安定への取り組みを示すものだ」
「GCCやアラブ連盟でクウェートが発揮しているリーダーシップにも、それを見て取ることができる」
アフマド外相は、クウェートおよび周辺地域の安定と安全に米国が果たしている役割に謝意を表明した。
「米国とクウェートは強固なパートナーであり、素晴らしい友人でもある。私たちは、この歴史的に強力な関係性を高く評価している」と外相は語った。
「私たちは9・11後のテロとの戦いにおけるパートナーであり、イランの解放を目指すパートナーでもある」と外相は述べ、タリバンの支配を逃れてきた人々にクウェートが一時的な退避場所を提供したことにも言及した。