
東京:地震発生から1週間以上が経った10日、原発事業者はAFP通信の取材に対し、先日の地震で原発では3mの津波が観測されたが、損傷はなかったと述べた。
福島原発が津波によって破損し、世界最悪の原発事故が発生してから13年。この新事実は、日本における原発のリスクを思い起こさせるものとなった。
元日に発生したマグニチュード7.5の地震と強い余震により、中部の石川県では家屋の倒壊、インフラの遮断、数万戸の停電が発生し、203人以上が死亡した。
北陸電力によると、本震から約20分後の1月1日午後16時30分(グリニッジ標準時7時30分)に高さ1m以上の津波が志賀原発付近で観測された。
「当社の分析の結果、17時45分ごろに3mほどの津波が来たことがわかりました」と同社の広報官がAFP通信に語った。
また、原発は海抜11mの敷地にあり、2011年の福島原発事故以降に建設された4mの防波壁で保護されていると述べ、志賀原発の安全性を強調した。
北陸電力は、地震後にデータ記録の送信が停止していた沖合観測装置からデータを収集し、津波の分析に成功した。
日本海側にある他の原発では、地震後に小規模の被害が報告された。ある原発では地震後に燃料冷却水が漏れ、一部の電源が停止した。
原発事業者は、環境への影響や原子力発電所の破損の危険性はないと述べた。
世界最大の地震大国の1つである日本は、2011年の原発事故後30以上の原子炉を稼働停止していたが、現在は12基ほどを再稼働している。
地元当局によると、1日に発生した地震の影響で9日夜の時点でいまだ68人が行方不明だという。
約3,500人がいまだ孤立した集落に取り残され、約3万人が自治体の避難所におり、約6万戸が断水、1万5,000戸以上が停電した。
AFP