
斎藤健経済産業相は23日の閣議後記者会見で、能登半島地震による停電について「1月中におおむね復旧する見通しだ」と明らかにした。石川県内は地震発生から3週間以上たった23日昼時点でも約5100戸で停電が続いているが、土砂崩れで立ち入りが困難な場所や津波で甚大な被害を受けた地域などを除き、解消に向かうとみられる。
石川県を含む北陸電力管内では一時、4万戸超の停電が発生。同社は他の電力会社の応援を得て復旧を急いでいる。立ち入り困難な場所については、道路の復旧に応じて作業を進める方針。それまでの間の電力供給について、斎藤氏は「自治体の要望を踏まえ、電源車の派遣など現場に寄り添った形で進める」と語った。
ただ、石川県輪島、珠洲両市は土砂崩れや道路損壊などの被害が大きい。経産省の担当者は「(復旧は)長期化する可能性がある」と話しており、停電の完全な解消は見通せない状況だ。
時事通信