• ファイサル・ビン・ファルハーン王子が、国際社会が直面する共通の課題への集団的対応を呼びかけた

アラブニュース

ニューヨーク：サウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子は21日、ニューヨークで開催中の第78回国連総会の傍ら、イスラム協力機構（OIC）加盟国の外相による調整会議に参加した。王国の外務省が声明で伝えた。

同外相は、地震により大規模な被害を受けた北アフリカのモロッコとその国民、そしてデルナに致命的な洪水が襲ったリビアとその国民に対する、王国の哀悼、同情、連帯を表明した。

また、スウェーデンとデンマークにおけるコーラン写本の冒涜と焼却に対処するため、外相理事会の臨時会合を開催するよう王国が要請したことに対し、OICと加盟国が応じたことを称賛した。

ファイサル王子はパレスチナ問題に触れ、国際的な正当性に関する決議およびアラブ和平イニシアティブに従った包括的解決策の追求、そして東エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家の樹立を強調した。

王子はまた、アラブ首脳会議トロイカと国連安全保障理事会とのハイレベル外相非公式対話セッションのアラブ側議長を務めた。

サウジアラビア外相はこのセッションの中で、国際社会は集団行動を必要とする多くの共通の課題に直面しており、各国の協力を可能にするための、安全で安定した地域的・国際的環境なしには進展はないと述べた。

アラブ・サミット・トロイカは、アラブ連盟が採択した決議や公約の履行を監視する3カ国の持ち回りグループである。現在は、現任のアラブ・サミット議長国であるサウジアラビア、前任議長国であるアルジェリア、次期議長国であるバーレーンで構成されている。

アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長とともに、国連のアラブグループに属する他の国々も会議に招待されている。

ファイサル王子は、アラブの問題は安全保障理事会で提起されるトピックの中で大きな割合を占めており、アラブ世界の平和と安全を確立するために、アラブ連盟と安全保障理事会の協力および共同の取り組みを強化することは非常に重要であると述べた。

王国は、危機への対処と平和的解決のための共通の展望を達成するために、この協力関係を改善することに関心を持っていると同氏は述べた。

ファイサル王子は、国際的な平和と安全を脅かすこうした危機の発生において、国家の枠組みを超えた武装グループの役割が増大していることに警告を発した。

また、これらのグループが高度な技術や武器を容易に入手できるようになったことで、国家機構を弱体化させることが可能になったと述べた。

そして、安全保障理事会に対し、これらのグループに対して真剣かつ厳格な措置をとるよう呼びかけた。

ファイサル王子は、サウジアラビアの連絡調整チームとイエメン、サヌアの代表団がリヤドに集まり、イエメンの和平プロセスを支援するためのロードマップに関する協議の結果を歓迎した。オマーンもこの協議に参加している。

同氏は、戦争で荒廃したイエメンの安全と安定の道を開き、同国が包括的なルネッサンスと持続可能な発展を享受する未来を確保するため、イエメン当事者間の対話に対する王国の期待を表明した。