
2024年度予算案を巡る参院予算委員会での論戦が4日から始まる。これに先立ち与野党の参院幹部が3日のNHK番組に出演した。自民党派閥の裏金事件を受けた参院政治倫理審査会について野党は、世耕弘成前参院幹事長ら32人の出席を重ねて求め、全面公開で開催するよう主張。自民は「政治とカネ」の問題を扱う参院特別委員会の設置に関し、前向きに検討する考えを示した。
立憲民主党の斎藤嘉隆参院国対委員長は、野党が参院政倫審出席を申し立てた参院議員32人について、「全ての方に説明してもらうことが大事。それなしには実態解明につながらない」と強調した。日本維新の会の柴田巧参院国対委員長も「32人に出てきてもらいたい」と同調。共産党の井上哲士参院幹事長は「公開で政倫審を開いてもらう」と求め、証人喚問の必要性も指摘した。
自民の松山政司参院幹事長は、衆院で与野党が政治改革特別委員会(仮称)設置で合意したことを受け、「参院でもしっかり検討しなければならない」と述べ、各党実務者で協議する方針を示した。
時事通信