
ソウル:北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、朝鮮人民軍による砲撃訓練を指導したと、国営メディアKCNAが金曜日に報じた。
KCNAは、木曜日に実施された訓練は、「敵の首都」の射程距離にある国境付近の部隊を巻き込んだものであった、と伝えた。KCNAは、人口1000万人近い韓国の首都に言及し、「戦争抑止のための重要な軍事的任務を果たした」と付け加えた。
韓国の合同参謀本部(JCS)によれば、北朝鮮軍は木曜日の午前11時(0200GMT)から午後5時(0800GMT)の間に、黄海に向けて複数のロケットランチャー砲弾と自走砲弾を試験発射したという。
JCSは、韓国軍とアメリカ軍による合同訓練が実施される中、北の軍事活動を監視していると述べた。フリーダムシールド演習として知られるこの訓練は月曜日に開始され、昨年に比べて2倍の兵力が参加した。
KCNAによれば、北朝鮮による木曜日の砲撃訓練は、戦闘準備態勢と実戦能力を高めることを目的としていた。
金委員長は軍に対し、砲兵小部隊が「実戦に突入した瞬間、無慈悲かつ迅速な攻撃で主導権を握る」ことができるよう、準備を進めるよう促した。
彼は全軍のすべての砲兵を砲兵交戦の専門家に訓練する必要性を強調し、砲兵戦争準備の総仕上げのための重要な課題を提示した。
ソウルの申元植(シン・ウォンシク)国防相は木曜日、首都国防管制部を訪れ、北朝鮮が首都を狙った挑発行為をした場合、断固として対応するよう命じた。
今週初め、北朝鮮の国営メディアは、金委員長が同国西部の主要軍事作戦基地で部隊の実地訓練を視察したと伝えた。
ロイター