
岸田文雄首相は27日午前、東京都内で開かれた連合のメーデー中央大会で、「来年以降に物価上昇を上回る賃上げを必ず定着させる」との決意を示した。「長年にわたるデフレ心理を払拭し、賃金が上がることが当たり前との方向に社会全体の意識を変える」とも強調した。
首相の出席は2年連続。昨年は現職首相として2014年の安倍晋三氏以来、9年ぶりの出席だった。
首相は今春闘に合わせ政府、労働界、経済界による「政労使会議」を3回開催した。内閣支持率が低迷する中、物価高に負けない賃上げに取り組むことで政権浮揚につなげることを狙う。
メーデーには立憲民主党の泉健太代表も出席し、「金もうけに熱心になる政治を変え、皆さんの生活を改善する政治にまい進する」と訴えた。国民民主党の玉木雄一郎代表も参加した。
JIJI Press