
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、首都圏の自治体が外出自粛を要請したことを受け、百貨店や遊園地などが27日、相次いで週末の休業や営業時間短縮を決めた。一方、生活必需品を扱うスーパーやコンビニエンスストアは原則として営業を継続。自粛要請は来週以降も続く見通しで、各社は難しい対応を迫られている。
オリエンタルランドは休園中の東京ディズニーランド、シーの両パーク(いずれも千葉県浦安市)について、4月上旬としていた再開時期を同20日以降まで再延期すると発表。営業を続けていたディズニーホテルも4月1日から休館する。再開時期は未定。営業を再開したばかりのよみうりランド(東京都稲城市)は3月28日から4月5日まで臨時休園する。
百貨店では、J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が、都内2店舗で29日の臨時休業を決定。三越伊勢丹ホールディングスは、首都圏6店舗について、平日のみ実施していた営業時間短縮を、28、29日の土日も実施。閉店時間も1時間繰り上げる。
商業ビルのルミネ(東京)は、東京、神奈川、埼玉の1都2県にある14店舗のうち、7店舗をこの週末は全館休業とし、残る7店舗も食品フロアのみ営業する。ファーストリテイリングは、1都2県の「ユニクロ」のうち、39店舗について2日間臨時に休業。他の一部店舗でも午後6時で閉店する。
外食では、スターバックスコーヒージャパンが東京、神奈川、埼玉の全約550店の大半を28、29日に休業。30日以降は席を減らして客同士の間隔を空けて営業する。すかいらーくホールディングスは週末の2日間、深夜営業を取りやめる店舗を拡大し、「ガスト」など726店で実施する。
スーパーでは、イオンは総合スーパー、食品スーパーともに通常通り営業を続けるが、イオンモールの専門店部分については2日間の臨時休業。イトーヨーカ堂は一部店舗での時短営業を続ける。コンビニでは、セブン―イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートはともに一部を除き営業時間に変更はない。
JIJI Press