
オンラインゲームのアカウント売却を装い、偽サイトに誘導した購入希望者のIDなどを盗んでアカウントを乗っ取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課は4日までに、電子計算機使用詐欺などの容疑で、会社員の少年(17)=浜松市=を逮捕した。容疑を認めているという。
同課は少年が2022年秋~昨年12月、同様の手口を100回以上繰り返し、計約400万円相当を得たとみて調べる。
同課によると、少年は架空のゲームアカウントを売却すると偽り、ウイルスを仕掛けた偽サイトへ購入希望者を誘導。入力されたIDやパスワードを盗み取っていた。
これを使って購入希望者のアカウントを乗っ取り、保管されている資金を自身のアカウントに送金していた。暗号資産(仮想通貨)に交換した上で、オンラインカジノなどに使っていた。
ウイルスを仕掛けた偽サイトを使って、他人のIDやパスワードを盗み取る方法はインターネットで調べていた。
オンラインゲームのアカウント売買は「リアルマネートレード(RMT)」と呼ばれる。禁止しているゲームもあるが、強いキャラクターやアイテムを手に入れて有利にゲームを進めようと購入する人が後を絶たないという。
逮捕容疑は昨年12月、ゲームのアカウント売買サイトに、不正入手した男子中学生(14)のIDとパスワードでアクセス。約9000円相当のポイントを自身のアカウントに送った疑い。
少年は偽サイトにウイルスを仕掛けたとして、不正指令電磁的記録供用容疑で今年5月に逮捕されていた。
時事通信