
国際原子力機関(IAEA)は18日、東京電力福島第1原発にたまる処理水の海洋放出について、引き続き国際的な安全基準に合致しているとの見解を示した報告書を公表した。昨年8月の放出開始以降、報告書の公表は2回目。
今年4月に調査団を日本に派遣して実施した視察調査の結論を報告書にまとめた。来日した調査団は、IAEA職員のほか、海洋放出に反発する中国などの専門家らで構成。処理水の放出関連設備を視察し、日本政府や東電との意見交換も行った。
報告書は、放出関連の機器や設備について「国際安全基準に合致した方法で設置、運用されていることを確認した」と指摘した。IAEAは今後も定期的に検証作業を続ける。放出開始後3回目となる次回の視察調査は今年10~12月の予定。
時事通信