
小林製薬は26日、「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントの健康被害に関する厚生労働省への報告に漏れがあったと発表した。紅麹原料の供給先のうち、問題のあったサプリと同等量以上の紅麹を摂取する製品の報告を求められていたが、5社で取り扱いがあったにもかかわらず「なし」と報告していた。
小林製薬によると、5社の製品はいずれもOEM(相手先ブランドによる生産)で、報告対象外と独自解釈したという。同社は6月にもサプリ摂取との関連が疑われる死亡者を過少報告しており、行政報告や情報開示の不備が目立っている。
小林製薬は3月下旬の問題発覚後、紅麹を原料として直接販売する52社と、間接的に販売する173社を対象に、1日当たり100ミリグラム以上の紅麹を摂取する製品の取り扱いなどについて調査。4月4日までに該当製品はないと厚労省に報告したが、実際には計5社が取り扱っていた。
一方、過去3年間で医師から健康被害が報告された製品についても調査したが、該当製品はなかったとしている。
厚労省によると、5社の製品はいずれも現在は流通していない。同省は小林製薬に対し、5社以外にも該当製品がないかどうかを7月31日までに報告するよう求めた。
JIJI Press