
日本相撲協会は10日、力士1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。相撲協会員で感染が確認されたのは初めて。幕下以下のこの力士は発熱などの症状があり、8日の簡易検査では陰性だったが、東京都内の病院に入院してPCR検査を受けた結果、陽性が判明した。
当該力士以外、所属部屋でコロナ感染症による症状を訴える力士らの協会員はおらず、部屋か自宅で待機している。他に体調不良の協会員がいるとの報告もないが、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「感染症は人ごとではなく、身近に存在しているんだと痛感している」と述べた。
相撲協会は新型コロナ感染拡大を受け、夏場所の開催を2週間延期し、初日を5月24日に予定している。芝田山広報部長は夏場所について「これから話し合う中で、どういう方向性に持っていくのかを決めていく」と語った。
時事通信社