
外務省は10日、水嶋光一領事局長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。これに先立ち、茂木敏充外相は同日の記者会見を急きょ中止。
同省は「外相が濃厚接触者と判断される可能性は低いが、念には念を入れた」と理由を説明した。中央省庁の局長で感染が確認されたのは初めてとみられる。
外務省によると、水嶋氏の家族の感染が10日に判明。同氏も9日夜から発熱があったため、感染の有無を調べるPCR検査を10日に受診し、同日夕に陽性が分かった。
水嶋氏は6、7両日、茂木氏と打ち合わせなどをしていたが、マスクを着用していたという。また、8日以降は家族の看病のため、在宅勤務をしていたことから、外務省は「省内での濃厚接触者はいない」と発表。感染経路は保健所が調査する。
領事局は海外の邦人保護が主な担当の一つ。水嶋氏は1月下旬から2月中旬にかけて行われた、中国・武漢市の在留邦人帰国のための政府チャーター機派遣などで陣頭指揮を執った。
JIJI Press