東京:国連総会出席のためニューヨークを訪れている日本の上川陽子外相は、イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相と会談し、中東地域の緊張が続く中、両国間の重層的な対話を継続することの重要性を強調した。
外務省の発表によると、会談は9月23日に約30分間行われた。
両外相は中東情勢について意見交換。上川大臣は、攻撃の応酬や暴力の連鎖を避けることの重要性を強調しつつ、イランに対し最大限の自制を求めた。またイランに対し、ヒズボラやフーシ派など、イランが影響力を持つ他の関連組織に対しても自制を強く求めるよう求め、紅海とアラビア湾における航行の安全の重要性を強調した。
上川大臣はまた、イランが弾道ミサイルをロシアに輸出していることに強い懸念を表明した。
イランの核問題についての意見交換の中で上川大臣は、国際原子力機関(IAEA)との遅滞ない全面的な協力が不可欠であると述べるとともに、イランに対し、核合意の再構築に向けた建設的な措置をとるよう促した。
双方は、外相レベルを含む日本とイランの重層的な対話の継続を確認した。
会談の冒頭、上川大臣は、イラン東部の炭鉱で発生した爆発事故により多くの死傷者が出たことに心からの哀悼の意を表明した。