
新型コロナウイルスの感染拡大で、文部科学省は16日、感染リスクのある仕事に従事する人らへの差別や偏見の防止徹底を求めるよう都道府県教育委員会などに通知を出した。
愛媛県の小学校でトラック運転手の子どもが自宅待機を求められる事案があり、再発防止が必要と判断した。
愛媛県新居浜市の小学校では、感染拡大地域との往来があるトラック運転手の児童が、健康状態に問題がないにもかかわらず自宅待機を求められ、入学式や始業式を欠席していた。
赤羽一嘉国土交通相も「極めて不適切だ」とし、文科省に同様の事案が起きないよう申し入れていた。
文科省は通知で、医療従事者や社会機能の維持に当たる人と、その家族への偏見や差別につながる行為について、「不適切であり、あってはならないこと」と指摘し、正確な情報に基づく判断、行動を取るよう求めた。
既に同省が示している学校再開に関するQ&Aにも盛り込んだ。
JIJI Press