
ソウル:気球で運ばれたと見られる北朝鮮の宣伝ビラが木曜日、韓国の首都ソウルの路上に散乱しているのが見つかった。その中には、同国の大統領とファーストレディに対する個人攻撃を目的としたものも含まれている。
首都ソウルで発見された、韓国のユン・ソク・ヨル大統領とキム・ゴン・ヒ夫人を攻撃するビラは、北朝鮮政府が直接、反韓プロパガンダ資料を国境を越えて送った初めての事例であるようだ。
そのビラには、韓国国民を絶望的な状況に追い込んだユン政権の失政を非難する生々しいメッセージが含まれており、また、韓国のファースト・カップルを不道徳で精神的に不安定であると描写していた。
北朝鮮が風船を飛ばすキャンペーンを再開したことは、北朝鮮が韓国軍がドローンを飛ばして主権を侵害したと非難し、半島における緊張が高まっている中でのことである。
5月下旬以降、北朝鮮は韓国の各地にゴミを入れた気球を数千個飛ばしており、韓国の活動家が北朝鮮の指導部を批判する宣伝ビラを飛ばしたことへの報復措置だと主張している。一方、北朝鮮は韓国が共犯であると非難している。
韓国軍は木曜日の早朝、北朝鮮が再びゴミを入れたとみられる気球を飛ばし、それらは首都圏と韓国東部に向かっていると発表した。
大統領府警護室は声明で、北朝鮮の気球から投下されたゴミが大統領府周辺で発見されたが、安全や汚染のリスクはないと発表した。 その物質の詳細については明らかにしていない。
北朝鮮の気球は、ゴミを放出するトリガーが作動して火を起こすなど、韓国に落下した際に一部の財産に被害を与えたが、それ以外は当局によって回収され、大きな問題には至っていない。
韓国政府は、無人機が北朝鮮に向けて飛ばされたかどうか、また誰が飛ばした可能性があるかについてはコメントを控えている。
ロイター