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レバノンの各政党が5月の選挙に向け準備

複数の民間機関がほぼ毎週実施している世論調査では、候補者に対する有権者の熱意の低下が示されている。(ロイター)
複数の民間機関がほぼ毎週実施している世論調査では、候補者に対する有権者の熱意の低下が示されている。(ロイター)
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14 Mar 2022 04:03:59 GMT9
14 Mar 2022 04:03:59 GMT9

ナジャ・フーサリ

ベイルート: 5月15日に行われるレバノン議会選挙に、女性69人を含む500人以上の候補者が出馬を申請している。同国内務省は、火曜午前0時の締め切りまでにその数が劇的に増加すると予想している。

申請書を提出した候補者の数は、金曜日の遅い時間までに合計517人に達した。

2018年の選挙では、女性113人を含む976人の候補者が争ったが、登録締め切り後にその数は減った。その結果、女性86人を含む597人の候補者が、レバノン全選挙区の77の名簿に名を連ねた。

今年の選挙の見通しは、4月4日の選挙人名簿の完成後に明らかになる。投票日は5月15日で、それまで15の選挙区で128議席をめぐって候補者が競い合うことになる。

月曜には多くの主要政党が候補者を正式に発表する。

ナビーフ・ビッリー議長は記者会見で候補者を明らかにする予定で、現職の国会議員やベイルート港爆発事故の公聴会に被告として出席した者が含まれる見込みだ。

自由愛国運動は、日曜に開かれた第7回年次総会で候補者を発表した。同党のゲブラン・バシル党首は演説で、自らが「偽りの革命」と呼ぶ「3月14日同盟」や市民運動などの政敵を攻撃し、「彼らは倒れるだろう」と付け加えた。

バシル党首はヒズボラを擁護し、これから作られる選挙人名簿での自由愛国運動との提携は、「プログラム提携ではなく、票の統合プロセスである 」と述べた。

ヒズボラは自由愛国運動に、最小限の損失で国会議席を確保させようとしている。ヒズボラ幹部は次のように述べている。「アマル運動とヒズボラを失敗させる者は誰であれ、レバノンを守るヒズボラの破壊を望む、最大の地域的・国際的攻撃の仲間である」

進歩社会党のワエル・アブー・ファウル議員は次のように述べた。「選挙における(ヒズボラとその同盟者を含む)3月8日同盟のプロジェクトは、つまり、議会の3分の2を獲得し、それによって彼らの甘やかされた候補者(ゲブラン・バシル議員を指す)を共和国大統領として押し付け、改憲をコントロールし、制度を変え、事実上の武器の問題を合憲的な現実に変えようとするものである。それはレバノンの意志ではない」

レバノン軍党は、3月14日のシーダー革命記念日に合わせて、月曜に選挙戦を開始する。

レバノンのスンニ派を代表する候補者は、独立系の者たちが多数となることが予想され、故ラフィク・ハリーリ首相に忠実な者でさえそうなる見込みだ。未来運動が党員に対し、議員に立候補することを決めた場合は離党するように求めたためである。

レバノンのナジーブ・ミカティ首相は、選挙から手を引く可能性が高い。未来運動の3人の議員(ロラ・タブシュ氏、モハメド・ハジャル氏、アシーム・アラジ氏)も同じことをすると述べ、サアド・ハリーリ氏への忠誠を確認した。

土曜、市民活動家の6つのグループが、進歩的な野党勢力を一つの選挙戦線に結集させる共同プロジェクトを立ち上げた。この集会により、共同検討文書の草案を作成する舞台が整えられ、この文書を通して来週早々に候補者が発表される予定だ。

しかしながら、議会選挙は引き続き、レバノンの深刻化する経済危機と、5月15日の投票日までの2ヶ月間に国がさらに崩壊するという見通しに脅かされている。

ミシェル・アウン大統領は、「選挙のための資金をまだ用意できていない」と発言したと伝えられる。

複数の民間機関がほぼ毎週実施している世論調査では、候補者に対する有権者の熱意が低下し、政治的な葛藤や与党当局に対する憤りが高まっていることが示されている。

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