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デブリの試験的取り出し成功=事故後初、廃炉向け一歩―東電福島第1原発

2011年の事故後、格納容器内からデブリを回収したのは初めてで、廃炉に向けた工程は新たな段階に入った。(AFP)
2011年の事故後、格納容器内からデブリを回収したのは初めてで、廃炉に向けた工程は新たな段階に入った。(AFP)
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07 Nov 2024 04:11:47 GMT9
07 Nov 2024 04:11:47 GMT9

東京電力は7日、福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業を完了したと発表した。回収装置が採取した5ミリ大のデブリの放射線量を測定し、作業に問題ないことを確認した上で、運搬用の専用容器に収納。約2カ月で一連の作業を終えた。

2011年の事故後、格納容器内からデブリを回収したのは初めてで、廃炉に向けた工程は新たな段階に入った。今後、茨城県大洗町や東海村にある日本原子力研究開発機構などの4施設で成分などを分析し、本格的な取り出しに向けた研究に役立てる。 

試験的取り出し作業は9月に着手した。「テレスコ式」と呼ばれる釣りざお状の回収装置を遠隔操作で原子炉の格納容器内に投入し、爪のような器具を下ろして先月30日に底にたまったデブリを採取。今月2日に回収装置ごと格納容器の外に移動させていた。

同原発1~3号機内には、事故により溶け落ちた燃料と原子炉内の構造物が混ざり合って固まったデブリが約880トンあると推定されている。放射線量が極めて高く、詳しい状態や性質も分かっていないため、取り出しは廃炉作業の中でも「最難関」とされる。

作業は当初、21年に実施する計画だったが、海外での装置開発や準備作業などで約3年遅れた。今年8月の作業開始直前にはパイプの並び順にミスが発覚し、9月に着手した後もカメラの不具合で中断するなどした。

政府と東電が策定した工程表によると、試験的取り出しに着手したことで廃炉に向けた工程は最終盤の「第3期」に入った。51年までの廃炉完了を目標としている。

時事通信

 
 
 
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