
防衛省は20日、中東での海賊対処で、バーレーンに司令部要員として派遣中の20代の男性海上自衛官が新型コロナウイルスに感染したと発表した。中東に派遣中の隊員の感染は初めて。
隊員は海賊対処に参加する日本を含め米などの部隊で構成する多国籍部隊「CTF151」の司令部に勤務していた。隊員の宿舎に出入りする清掃業者に陽性者が出たため、PCR検査を受け、18日に陽性が判明した。
海自は現在、海賊対処とシーレーン(海上交通路)の情報収集活動のため中東に護衛艦を派遣している。防衛省幹部は「CTF151は担当海域などを調整する役割があるが、自衛隊の部隊は直接の指揮命令系統下にない。現時点では活動に影響はない」としている。
時事通信社