
大西卓哉宇宙飛行士が、2回目の国際宇宙ステーション(ISS)ミッションのため宇宙へ向けて出発した。
日本人宇宙飛行士は、外国人クルー3名とともに、金曜日にフロリダから打ち上げられたスペースX社のロケットに乗り込み、ミッションを開始した。
打ち上げから約10分後に宇宙船がロケットから切り離された。宇宙船は翌日、ISSにドッキングする予定である。
時事通信によると、2016年以来2度目の宇宙飛行となる大西宇宙飛行士は、ISSに約半年間滞在する予定である。ミッション後半にはISSコマンダーとして、ISS全体の運用やクルーの安全確保などの任務を担う。
ISSコマンダーは、若田光一宇宙飛行士(61)と星出彰彦宇宙飛行士(56)に次いで、日本人3人目となる。
滞在中、大西宇宙飛行士は主に日本の実験棟「きぼう」でさまざまな実験を行う。 膵臓がんの遺伝子変異を持つショウジョウバエを使った実験では、微小重力環境ががん治療薬の効果にどのような影響を与えるかを調べる。 また、月面探査への応用が期待される二酸化炭素除去装置の試験も行う。