
東京:日本の電力会社が新しい原子炉の建設を視野に入れ、古い原子炉の解体を開始した。
これは、中部電力が2008年に静岡県中部にある浜岡原発の2基の原子炉を解体することを決定して以来、商業用原子炉では日本初の試みである。
世界原子力協会によれば、完全に解体された原子炉は世界で25基ほどしかないという。
2050年までに排出量ネットゼロを目指す日本は、津波が引き金となった2011年の福島原発のメルトダウン後、54基の原子炉をすべて停止させた後、再び原子力発電にシフトしている。
現在の計画では、日本は2030年までに電力の20~22%を原子力発電で賄うことを目標としている。
現在も稼働している原子力発電所を徐々に稼働させ、寿命を延ばし、次世代の原子力発電所の開発を促進する計画だ。
月曜日、中部電力は浜岡原発2号機の上蓋を取り外し始めた。
この複雑な解体作業は2042年まで続く見込みで、代替炉の建設はまだ何年も先のことになる。
原子力規制委員会によると、浜岡原発や研究用原子炉を含め、日本では現在合計26基の原子炉が解体される予定だという。
日本は1976年に運転を終了した研究用原子炉を1990年代に廃棄した。
一方で日本は、2011年に大津波に襲われ、チェルノブイリ以来世界最悪の原子力災害を引き起こした福島第一原発の損傷した原子炉を廃棄する数十年にわたるプロジェクトにも巻き込まれている。
AFP