東京:国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は危機に直面していると、フィリップ・ラザリーニ事務局長が水曜日にアラブニュース・ジャパンに語った。
「国連パレスチナ難民救済機関が岐路に立たされているのは、我々が直面している不利で敵対的な環境のためであり、また財政状況のためでもある」
ラザリーニ氏は、UNRWAは 「崩壊 」の危機にあると語った。「もし、代替案がないまま崩壊してしまったら、それは何を意味するのだろうか?パレスチナ占領地だけでなく、近隣諸国にも衝撃が走るだろう」
ラザリーニ氏は、その答えは、関係当事者が政治的解決に 「純粋にコミットする 」ことであり、UNRWAがその移行に不可欠な存在となるよう関与することだと言う。
「私はUNRWAを他の国際NGOや国連機関に置き換えることはできないと言い続けています」と彼は強調する。「UNRWAに取って代わることができるのは、パレスチナ国家の中で機能し、権限を与えられたパレスチナの機関だけです」
UNRWAのトップは、石破茂首相、岩屋毅外務大臣や他の国会議員に会い、UNRWAへの支援を再確認するために、長年パートナーシップを築いてきた日本を訪れた。
「想像を絶するガザの状況について話し合いました。政治的に対処可能な、包囲攻撃により生み出された人為的な飢餓について話し合い、また、軍事作戦が長期化し、1967年以来最大のパレスチナ人の移動が起きているヨルダン川西岸地区の状況についても意見を交わしました」とラザリーニ事務局長は語った。