
上海:中国南西部の貴州省で土曜日に再び激しい雨が降り、既に洪水被害を受けていた河岸の榕江県が今週2度目となる半沈没状態に陥り、住民が安全な高地へ避難するよう指示された。
3つの川の合流点に位置し、30万人が住む榕江県は、今週初めに記録的な豪雨により浸水し、6人が死亡、8万人以上が自宅を離れることを余儀なくされた。72時間に降った雨量は、同市の6月平均の2倍に達した。
新たな洪水に対応するため、当局は土曜日に市の洪水緊急対応レベルを最高レベルに引き上げた。
国営放送CCTVによると、川の一つにある基準水文観測所は、ピーク時の水位が午後5時ごろ(グリニッジ標準時9時)に253.50メートル(832フィート)に達し、安全基準を2メートル上回ると推定した。
貴州省政府は金曜日にロイター通信に対し、今週初めにピーク水位が1954年以来最高の256.7メートルに達したと発表し、洪水の原因として「極端な気候」を挙げた。中国南西部の洪水は、地域経済に打撃を与える見込みだ。
榕江県は2020年に国家貧困リストから削除された。その後、地元サッカーリーグ「村スーパーリーグ」がソーシャルメディアで話題となり、数千人のファンと観光客を惹きつけ、予想外の観光ブームが起きた。火曜日、サッカー場は水深7メートルに達した。
中国は数千年にわたり夏の洪水と闘ってきたが、一部の科学者は気候変動がより激しい雨と頻発する雨を引き起こしていると指摘している。中国当局者は、大規模な洪水はダムの決壊など、深刻な結果を招く予期せぬ「ブラックスワン」イベントを引き起こす可能性があると警告している。
中国南部では過去2日間で、雲南省、貴州省、広西チワン族自治区、海南省の13の主要河川が暴風雨に見舞われ、警戒水位を超えたと、中国中央テレビ(CCTV)が土曜日に水利部の情報として報じた。
ロイター