
ロンドン:イングランドのロック、ジョージ・クルーズ(George Kruis)選手が 12年間所属したサラセンズを退団し、日本のラグビーチーム、パナソニック・ワイルドナイツへ12ヶ月契約で移籍することに合意、彼の国際的キャリアが中断されることになる。
インランドのラグビー・フットボール・ユニオンは「特別な事情」の場合を除き、海外ベースの選手を選抜することはなく、同協会が実際に「特別な事情」を組するケースはほとんどない。
クルーズ選手(30)がイングランド代表として出場した過去45試合には、昨年の対南アフリカ共和国ラグビーワールドカップ決勝戦も含まれ、補欠として出場している。彼は、欧州のチャンピオンチームがサラリーキャップ制度違反でイギリスの トップリーグから格下げされたのに続き、サラセンズを退団する。
群馬県太田市にホームグラウンドを置くワイルドナイツとの1年契約には、さらに12ヶ月の契約延長オプションも含まれている。同チームはウェールズのセンター、ハドレー・パークスとも契約を結んだ。
クルーズ選手は、イギリスのクラブラグビーへ戻るようなことがあれば、その時はサラセンズでまたプレーしたいと言う。
イングランドのコーチ、エディー・ジョーンズは、今回の移籍でクルーズ選手が「違ったラグ ビーや文化体験を経て選手としても一人の人間としても成長する機会」が得られるだろうと語る。
「ジョージはうちのチームでもタフで皆が一目置いているメンバーです。彼の判断を尊重します」とジョーンズコーチは言う。
クルーズ選手のサラセンズ仲間でイングランドのロックを務めるマロ・イトジェ選手は、ロンドン北部からサラセンズにもう1シーズンとどまる。他の3人のイングランド選手たち、ビリー・ヴニポラ、ジェイミー・ジョージ、エリオット・デイリーは、格下げ処分が間も無く下されるが、それでもサラセンズにとどまるという。
AP