
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の解除を受け、東京タワー(東京都港区)が28日、展望台の営業を再開した。エレベーターは「3密」による感染の危険があるため、地上150メートルの「メインデッキ」には約600段の外階段を使うよう勧めており、訪れた客はマスク姿で息を切らせながら上っていた。
同250メートルの「トップデッキ」へは、4人までのグループごとにエレベーターを貸し切りにして案内している。
運営会社によると、4月8日から休止していたが、営業時間を午後9時までに2時間短縮して再開。ソーシャルディスタンス(他者との距離)を保って景色を楽しめるよう、各所に目安のテープを貼った。混雑状況によっては入場制限も行う。
メインデッキまでのエレベーターは、高齢者や小さな子供を優先し、定員をスタッフも含め5人に制限。土日のみ開放していた外階段を毎日利用できるようにしたという。
小学5年の娘と上った横浜市の自営業石井敦子さん(47)は、「風が気持ちよくて見晴らしも良かった。6月から小学校も始まり、仕事も再開するので、その前に遊びに来ようと思って」と笑顔を見せた。
JIJI Press