
大阪府は28日、新型コロナウイルス対策本部会議で、ライブハウスやスポーツジム、バーなどクラスター(感染者集団)が発生した施設への休業要請を6月1日に全面解除すると決めた。原則着席でのライブを求めるなど独自の感染防止指針も取りまとめた。
営業再開に際しては、府が開発したQRコードを使った感染者追跡システムの導入や利用者の名簿作成を条件とする。今後クラスターが発生した場合は、休業要請を再度検討する。
ライブハウスを対象とした独自の感染防止指針では、ライブは原則着席とし、ステージと客席の間を2メートル以上空けるか、透明のカーテンを設置するよう要請した。
夜間の接待を伴う飲食店への独自指針も策定。対面ではなく横並びで1席空けて接客し、身体的な接触は避けるとした。また、カラオケを使用する場合は、マスクやフェースシールドの着用に理解を求めるとした。
吉村洋文知事は会議後の記者会見で、休業の全面解除について「ずっと閉めるよりは、感染対策を取って営業してほしい。何も無い状態よりも新たなものにトライする」と強調した。
JIJI Press