
東京:福島県の猪苗代湖がラムサール条約の湿地として登録された。
猪苗代湖は会津若松市、郡山市、猪苗代町、福島県が協力してラムサール条約に登録された。日本で54番目、福島県では尾瀬に次いで2番目となる。
磐梯朝日国立公園の一部で、面積は10,960ヘクタール。
猪苗代湖は日本で4番目に大きい湖で、豊かな水生環境を持ち、多くの野鳥や水生植物の生息地として知られている。猪苗代湖は面積が広く、水深が深いため、冬でも水温の低下が少ない。そのため、冬にはカモやハクチョウの貴重な飛来地となる。猪苗代湖とその周辺には、111種の鳥類を含む197種の動物が生息している。
100種以上の水生植物が生育し、スイレンの生息地としては全国最大である。湖岸には705種の地上植物が確認されており、地域の生物多様性を保全する上で重要な場所となっている。
湖水は水力発電、灌漑、会津若松市と郡山市への供給などに利用されている。
流入河川は河口付近に複数の砂浜を形成し、「白砂青松」と呼ばれる独特の景観を作り出し、福島県の主要な観光地のひとつとなっている。
ラムサール条約は、1971年にイランのラムサールで採択された、湿地と水鳥の生息地の保全を目的とする国際協定である。