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朝鮮人強制労働者が働いた鉱山跡で発見された骨は人骨であると警察が発表

8月25日月曜日、山口県宇部市の長生鉱山で発見された遺骨とみられるもの。(共同通信 via AP)
8月25日月曜日、山口県宇部市の長生鉱山で発見された遺骨とみられるもの。(共同通信 via AP)
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27 Aug 2025 02:08:41 GMT9
27 Aug 2025 02:08:41 GMT9

東京:警察は19日、戦時中に日本の鉱山で発見された遺骨は人骨であると発表した。遺骨捜索を支援している日本の団体は、1942年に事故で死亡した約180人の朝鮮人強制労働者のものであることは間違いないと述べた。

警察は、今週山口県西部の長生鉱山跡地で韓国人ダイバーによって発見された3つの骨と頭蓋骨を調査した結果、すべて人骨であることが確認されたと発表した。

しかし、3つの手足の骨と頭蓋骨が同一人物のものかどうか、年齢、死亡時期などは、警察の分析では特定できなかったという。

「きざむ会」として知られるこのグループは、遺骨が83年前に鉱山で死亡した犠牲者のものであることは確かであり、この発見は、鉱山の崩落で死亡した136人の朝鮮人強制労働者と47人の日本人労働者の他の遺骨を回収する努力に大きな弾みをつけるものであると述べた。

「この日を待ち望んでいました」と、遺骨が発見された火曜日、同団体の井上陽子代表は語った。

遺骨の回収は、石破茂首相と韓国の李在明大統領が週末に東京で首脳会談を行ない、歴史的な相違を避けつつ、地域の安全保障や貿易などの主要な課題に関して協力するという、両国の友好的な結びつきを誇示した数日後に行なわれた。

長生海底炭鉱は1914年に操業を開始した。1942年2月、坑道の天井の一部が崩落し、坑内が水浸しになり、作業員183人が死亡した。この事故は長い間忘れ去られていたが、1991年に市民グループが調査を開始し、当初は犠牲者の慰霊碑を建立し、入り口や換気坑などの採掘跡地を保存することを目的としていた。

歴史家によれば、日本は第二次世界大戦前から戦時中にかけて、朝鮮半島から強制的に連れてこられた労働者を含め、何十万人もの朝鮮人労働者を日本の鉱山や工場で使い、労働力不足を補ったという。

長年にわたる鉱山に関する目撃証言や歴史的資料の収集作業を経て、グループは昨年、犠牲者の遺骨の海底捜索を開始した。

日本の戦時中の侵略行為を認め、アジアの犠牲者により一層の同情を示してきた石破氏は、今年初め、捜索を安全に行う方法について専門家の意見を聞くことを政府に許可した。

林芳正官房長官は、鉱山事故のすべての犠牲者に哀悼の意を表し、政府は警察による骨の調査に従っていると述べた。また、海底での遺骨捜索の安全性については、まだ専門的な知見が得られていないと述べた。

きざむ会は独自に鉱山現場での捜索を進めている。戦時中の遺骨を担当する日本の厚生省は、捜索への資金援助に消極的である。

批評家によれば、日本政府は長い間、戦時中の残虐行為について語りたがらなかったという。その中には、特に第二次世界大戦末期に、アジア人女性(その多くは「慰安婦」として知られる朝鮮人)や、日本に動員され強制労働させられた朝鮮人に対する性的虐待や奴隷化も含まれている。

日本政府は、日韓間のすべての戦時賠償問題は1965年の国交正常化条約で解決済みだと主張してきた。

日本が残虐な植民地支配を行った際の残虐行為に対する韓国の補償要求は、アジアの隣国である両国の関係を繰り返し緊張させてきた。しかし2023年以降、この地域における中国の脅威が高まる中、重要な安全保障協力を妨げる相違点を脇に置くよう求めるワシントンの圧力により、両国の関係は改善されてきた。

AP

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