
東京都は11日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う休業要請について、緩和行程を3段階で示したロードマップに基づき、今の第2段階から対象をより広げる第3段階に移行できるか検討に入った。同日午後に都内の感染状況を分析し、専門家の意見を踏まえて判断する。感染拡大の警戒を呼び掛ける「東京アラート」を解除するかも併せて決める。
小池百合子知事は同日午前、都庁で記者団の取材に応じ、「各業界のガイドラインも整ってきている。医療体制などを専門家に見てもらって分析した上で判断する」と述べた。
第3段階では、接待を伴わないバーやスナック、カラオケ店といった遊興施設のほか、パチンコ店や遊園地、ゲームセンターなどの遊技施設の営業再開を認める。飲食店の営業時間も午後10時までから午前0時までに延びる。
都は6月1日から第2段階に入り、商業施設や映画館、スポーツジムなどへの休業要請を緩和した。一方、同2日に都内の新規感染者が34人に上ったことを受け、東京アラートを初めて発動。多くの感染者が発生しているホストクラブなど接待を伴う飲食店の出入りについて注意を呼び掛けた。
JIJI Press