
東京:コロナウィルスにもかかわらず来年のオリンピックは安全なものになると、小池百合子東京都知事が述べ、史上初めて延期された大会を確実に開催できるようにするため「120%の努力」を約束した。
来月の再選挙への出馬を金曜に発表した小池は、東京都はウイルスに対する「人類の勝利の象徴」としてイベントの開催に尽力しているが、規模を縮小することが認められたと話した。
「120%の努力をします」と、67才の小池はAFPのインタビューに答えたが、このスポーツの祭典が計画通り開かれることに対してどれほどの自信があるかについては、話すのを拒否した。
東京2020は今年これまでに、平時において延期された史上初めてのオリンピックとなった。コロナウィルスが世界中を席巻し、生活を根底から覆してスポーツや文化イベントの中止が余儀なくされたためだ。
大会は現時点で2020年大会の名称のまま2021年7月23日に始まる予定となっている。しかし医療専門家たちは、延期期間はウイルスを封じ込め、イベントを安全に開催するのに十分な長さではないとの懸念を高めている。
日本と国際オリンピック委員会の当局者たちは、再度延期することは不可能と警告してきた。
小池は、「大会を希望に満ちたものにするため、ウイルスとの闘いにおいて徹底した努力」を続けていると述べた。
また彼女は、「アスリートや外国から来るファンたちにとっても、東京都民や日本の人たちにとっても、安全・安心な」イベントを約束した。
日本は他の多くの国よりもコロナウィルスの第一波を上手く乗り切った。確認された感染者数は18,000人以下で、そのうち死亡数は900人をわずかに超える程度である。
しかし同国は、真の感染者数を把握することができる検査の実施数が比較的少ないことで、批判を受け続けてきた。
当局者たちは比較的低い死亡率を、4月の感染例増加を受けて課され最近解除された非常事態と、ソーシャルディスタンスに関する国民の意識向上キャンペーンが上手く機能した証拠と指摘する。
「東京都民はコロナウィルスの影響が沈静化するまでは、来年2021年の夏季大会開催は不可能であると分かっています」と、小池は述べた。
「それも、これらの努力を行うように駆り立てたことの1つでした」
日本とオリンピックの当局者たちは、スケジュールが組み直された大会の準備期間中にパンデミックの状況がどのように展開するか話すのは時期尚早と、繰り返し述べてきた。
今のところ小池は、可能性のある安全対策と並んで「簡素化とコスト削減」が議論の主な柱であると話した。
「どのような種類の(ウイルス)検査をどのような方法で行うのか?どの程度のソーシャルディスタンスが必要か?これらは今後の議論に依存します」と、彼女は述べた。
大会延期によってかかる最終的な費用はまだ不透明で、遅れはスポンサーたちも慌てさせた。
今週公表された調査結果は、東京2020の企業スポンサーの3分の2が、後援の継続について様子見の姿勢でいることを示した。
しかし小池は、イベントがスポンサーにとって「絶好の機会」となることは変わらないと主張し、彼らの「支援継続」を求めてきた。
出馬のため2016年に安倍晋三首相の与党自由民主党(自民党)を捨てたこの都知事は来月、4年間にわたる2度目の任期に向けて立候補するつもりだ。
彼女はかつて将来の首相候補として名が挙げられ、2017年には自民党の対抗馬となる可能性があると見なされた短命の新党を結成し、政界の既成勢力を驚かせた。
しかし、日本には女性にとってガラスの天井ではなく「鉄板」があると言い表した小池は、いつか同国初の女性首相を目指す可能性があるかどうかについては口を閉ざしてきた。
今のところは、「得られた知識と経験を使って感染の第二波に備える」ことで忙しいと述べた。
AFP