
ロシアが北方領土周辺を含む海域で3カ月間にわたる地質調査を行うと日本側に通告したことが分かった。これに対し、日本政府は「北方四島に対するわが国の立場と相いれず、受け入れられない」とロシア側に抗議した。菅義偉官房長官が26日の記者会見で明らかにした。
外務省によると、通告があったのは17日。ロシア当局が海上保安庁に対し「オホーツク海全域で6月18日から9月18日まで調査を行う」と伝えた。外務省は即日抗議し、中止を求めた。
菅氏は会見で「政府としては常日頃から北方四島をめぐるロシア側の動向を注視している」と強調。「領土問題を解決して(日ロ)平和条約を締結するという基本方針の下、引き続きロシアと交渉を進めていきたい」とも語った。
JIJI Press