
アラブニュースジャパン
東京:日本南部の島、九州を今週襲った記録破りの豪雨は気候変動と関係していると専門家は語る。
危険な洪水と土砂崩れにより少なくとも62人が死亡し、この地方に住む120万人以上が避難した。
6月に始まる日本の梅雨はいつものことではあるが、近年状況が変化しており、日本の専門家は気候変動に起因すると考えている。
京都大学で水文気象工学を教える中北英一教授は「近年の降雨がなぜこれほど激しいのか、地球温暖化の影響に触れずして説明できない」と語った。
中北教授と他の専門家たちは、過去20年ほどにわたり積乱雲がより頻繁に発生するようになったためと考えられる集中豪雨の増加は、海水温と気温の上昇が要因の一つだと指摘する。
積乱雲は雷雲とも呼ばれ、雨、稲妻、さらには竜巻さえ引き起こすことがある。この種の雲は通常2、3時間内に消えるが、最近はより長時間持続し連続して発生するため、日本の梅雨の時期に大洪水の原因となる。
気象予報士の河合薫氏によると、雲の動きの変化は完全には解明されていないが、上昇した海水温が原因の一部となっている。
このため、熊本県湯前町の489.5ミリをはじめとした九州19カ所が、7月3日から7日の間に24時間降水量の記録を更新した。
他にも福岡県、佐賀県、大分県で被害が発生した。