
日本の首都における2日連続の記録的な新型コロナウイルス感染は、ビジネスが近々通常に戻るかもしれないという経営者たちの希望を打ち砕いた。
東京都によると、当局が夜の繁華街での検査を強化したため、1日の新規感染者数は金曜日に243人を記録し、前日の224人に続いて過去最悪を記録した。
坂翔太氏によると、同氏が経営するラーメン店の売り上げは日本が非常事態宣言下にあった過去2か月間で約40%落ち込んだ後、6月にようやく回復し始めたばかりだ。
「これからは、ウイルスと共に生きていかねばなりません」と34歳の坂氏は語った。
日本経済は2021年3月までの1年間に、過去数十年で最速のペースで縮小すると予想されており、金曜日にロイターが実施した世論調査によると、日本政府はコロナウイルスによる打撃を和らげるためさらなる経済対策パッケージを打ち出す必要に迫られている。
Fumiko Sekimoto氏にとって、経済的損失はあまりにも明らかとなった。
50年以上にわたり夫婦で経営してきた寿司屋の客足が途絶え、営業時間を大幅に削減した。
「パンデミックの前には、埼玉や千葉からはるばるお客さんがいらっしゃいました」とSekimoto氏は東京の北と東の地域に言及した。
「今は誰も電車に乗りたがらず、そうしたお客さんたちも来られなくなりました。」
関西福祉大学の勝田吉彰教授によると、東京での症例急増は6月中旬以降のビジネス再開が招いた結果と思われる
新規感染例のほとんどが若者とはいえ、彼らがより重症化しやすい両親や祖父母に感染させる危険がある。
「そうなると、医療への負担が急激に増えるでしょう」と勝田教授は述べた。
「それを恐れているのです。」
「安心」
保健当局は1日に3,000件以上の検査を実施しており、東京都の小池百合子知事はそれを1万件まで増やしたいと考えている。
新宿と池袋の夜の繁華街にあるクラブのホストおよびホステスに対し積極的に検査を実施している。
泌尿器科医であり公衆衛生活動を推進する岩室紳也氏は、ウイルスを抑止するため必要なことを行うよう企業に圧力をかけるため歓楽街を訪れている。
「『感染を防ぎ、お客様に安心して来店していただく方法をお教えする』というコンセプトです」と語る岩室氏は、性の健康に関する本を出版しコンドームの達人として知られている。
「私は説得するより共感を得ようと努めています」と述べた。
仙台医療センターのウイルスセンター長である西村秀一氏は、感染症流行が新たな段階に落ち着くまでウイルスを食い止め、深刻な感染の第2波が起こる可能性を阻止するために、このように検査対象を絞ることは優れた戦略であると述べた。
しかし水商売に対象を絞ればその種のビジネスや感染が隠されたり、問題が起こりがちな他の場所が無視されたりする可能性もある、と北海道大学の西浦博教授は述べた。
西浦教授は金曜日に投稿されたYouTubeのビデオで、「私の知る限り、ホストクラブ以外の業界でも感染は広がっています」と述べた。
「現在講じている措置が十分なものであるのか、疑い始めています。」
ロイター