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イスラエルによる占領が「暴力の根本原因」と国連の新たなリポート

イスラエルの占領とパレスチナ人に対する差別が、終わりのない暴力の連鎖の主な原因であると、国連の調査員が発表した。(AP/File Photo)
イスラエルの占領とパレスチナ人に対する差別が、終わりのない暴力の連鎖の主な原因であると、国連の調査員が発表した。(AP/File Photo)
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08 Jun 2022 12:06:24 GMT9
08 Jun 2022 12:06:24 GMT9
  • 国連報告書は18ページあり、主に過去の国連の調査、報告、裁決の評価に焦点が当てられている
  • 抗議運動を組織したイスラエルのNGO、シュラト・ハディンを率いるニッツァナ・ダルシャン・ライトナー氏は、人権理事会を「世界で最も反ユダヤ的な組織」であると非難した

ジュネーブ:イスラエルによる占領とパレスチナ人に対する差別が、終わりのない暴力の連鎖の主な原因であると、国連の調査員が2022年6月7日火曜日に発表し、イスラエルからの怒りの抗議を引き起こした。

国連人権理事会が昨年任命したハイレベルの調査チームは、数十年にわたる紛争の「すべての根本的原因」を調査し、非難の矛先は直接イスラエルに向けられた。

「イスラエルによる領土の占領に決着をつけることは…根強い暴力の連鎖に終止符を打つために不可欠である」と調査チームは報告書で述べ、イスラエルに「占領を終わらせる意図がない」ことを示す十分な証拠を挙げ批判している。

18ページある報告書は、主に過去の国連の調査、報告、裁決を評価し、その結果を実施するかどうか、および実施方法に焦点を当てている。

過去の報告書での勧告は「圧倒的にイスラエルに向けられていた」と、調査団の団長である南アフリカ出身の元国連人権高等弁務官のナビ・ピレイ氏は声明で述べた。

ナビ・ピレイ氏によると、これは、「紛争の非対称性と、一方の国家が他方の国家を占領している現実を示す指標」である。

調査団はまた、これらの勧告が「圧倒的に実行されていない」と判断したとナビ・ピレイ氏は述べ、イスラエルの国際法違反に対する説明責任の確保を求める一方で、パレスチナの武装組織によるイスラエルへの「無差別ロケット弾発射」についても指摘した。

「不処罰の感覚と結びついたこの実行力の欠如こそ、イスラエルに占領を終わらせる意図がないことの明確な証拠であり、東エルサレムを含む被占領パレスチナ地域とイスラエルの両方で組織的に繰り返されている違反の核心には、パレスチナ人に対する根強い差別があります」

イスラエルは、2021年5月に11日間にわたって行われたイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘で、パレスチナ人260人とイスラエル側13人が死亡したことを受けて昨年設置された調査委員会(COI)への協力を拒否している。

イスラエルは過去にピレイ氏を「反イスラエル政策を支持している」と声高に批判し、2022年6月7日火曜日にはイスラエル外務省が調査全体を「魔女狩り」だと非難した。

イスラエル外務省は報告書について、「一方的」で「イスラエルへの憎しみに染まり、過去の長期にわたる一連の一方的で偏った報告書に基づいている」と述べた。

イスラエル外務省によると報告書は、「人権理事会の極端な反イスラエル偏向の結果」として公表されたものであったという。

この世論を受け、数十人のイスラエルの予備兵と学生(そのうちの何人かはパレスチナのハマスの過激派に扮していた)が2022年6月7日火曜日、ジュネーブの国連欧州本部前で抗議のデモ行進をした。

抗議運動を組織したイスラエルのNGOシュラト・ハディンを率いるニッツァナ・ダルシャン・ライトナー氏は、国連人権理事会を「世界で最も反ユダヤ的な組織」と非難した。

イスラエルとその同盟国は以前から、国連の最高人権機関における反イスラエル傾向を非難しており、特に、イスラエルが通常理事会のすべての会合で特化された特別議題として組織的に議論されている唯一の国であることを指摘している。

COIは理事会が命ずることのできる最高レベルの調査で、パレスチナ自治区における人権侵害に関する調査は9回目である。

しかし、イスラエル国内の組織的な虐待を調査することを任務とした初の自由回答式調査であり、長引く紛争の「根本原因」を初めて調査するものである。

AFP

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