
36人が犠牲となった京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件から1年となった18日、スタジオ跡地で同社主催の追悼式典が行われた。遺族や八田英明社長らが参列し、犠牲者の冥福を祈った。
式典は事件発生時刻に近い午前10時半に始まり、同社の代理人弁護士などによると、30家族85人の遺族や、京アニ関係者9人が参列。遺族が「みなさんの生きた証を消さない」などと弔辞を読み上げ、全員で1分間黙とう。その後、一人ひとり犠牲者に花を手向け、手を合わせた。会場ではすすり泣く声も上がったという。
八田社長は「全国から集まった優秀なクリエイターが突然未来を奪われた。1年がたとうと私たちは悲しみの中にあります」とあいさつ。犠牲者や遺族への哀悼の意を表し、「仲間と共に作品作りに励んできた。私たちは、その思いを胸に歩んでいきます。心は常に仲間と共にあります」と再生への決意を述べた。
JIJI Press