
【ニューヨーク時事】米国や日韓など43カ国は24日、北朝鮮の今年の石油精製品輸入量が国連安保理決議の定める年間50万バレルの上限を超えたと指摘する文書を安保理の北朝鮮制裁委員会に提出した。船舶間の洋上積み替え「瀬取り」を通じた密輸入を続けている結果で、年内の北朝鮮への石油精製品輸出を停止するよう求める通知を国連加盟国に出すよう制裁委に要請している。安保理外交筋が明らかにした。
米国などは2018年と19年にも同様の要請を行ったが、いずれも中国とロシアに阻止され、輸出停止には至っていない。
ロイター通信によると、文書は北朝鮮が今年1~5月、タンカーを使って56回にわたり計160万バレルを超える石油精製品を輸入したと推定。北朝鮮が石油精製品を輸入する「主要手段」として瀬取りを日常的に使い続けていると指摘した。
JIJI Press