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畜牛運搬船が嵐の日本沖で行方不明、乗組員1人を救助

台風メイサークのため遭難信号を発信した後で行方不明が分からなくなった、家畜と数十人の乗組員を乗せた貨物船「ガルフ・ライブストック1」に乗っていたと考えられるフィリピン人乗組員1名が、日本の南西にある奄美大島の西の東シナ海で捜索・救助活動中の日本の沿岸警備隊の船により救助された。この資料写真は2020年9月2日に撮影された。(ロイター)
台風メイサークのため遭難信号を発信した後で行方不明が分からなくなった、家畜と数十人の乗組員を乗せた貨物船「ガルフ・ライブストック1」に乗っていたと考えられるフィリピン人乗組員1名が、日本の南西にある奄美大島の西の東シナ海で捜索・救助活動中の日本の沿岸警備隊の船により救助された。この資料写真は2020年9月2日に撮影された。(ロイター)
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03 Sep 2020 09:09:21 GMT9
03 Sep 2020 09:09:21 GMT9

東京/ウェリントン: 43人の乗組員と約6,000頭の牛を乗せてニュージーランドから中国へと向かっていた船が、東シナ海で暴風雨に遭ってエンジンが停止した後、転覆した。日本の沿岸警備隊は木曜、これまでに救助されたのは乗組員一名のみと話した。

「ガルフ・ライブストック1」は水曜に日本の南西にある奄美大島の西から遭難信号を発信した。同海域は当時、朝鮮半島に向かって進む台風「メイサーク」の影響で強い風と高い波、土砂降りの雨に襲われていた。

日本の沿岸警備隊は、水曜の夜(東京時間)に1名の乗組員、フィリピン人一等航海士サレノ・エドヴァロド(45歳)を救助したと発表した。船の捜索は続いているという。

エドヴァロドの話では、この船はエンジンが停止した後で波に襲われて転覆したと、沿岸警備隊の広報担当者が述べた。

船が転覆した時、乗組員たちはライフジャケットの着用を指示された。エドヴァロドは海に飛び込んだが、救助されるまで他の乗組員を1人も見なかったと言う。

沿岸警備隊から提供された写真には、ライフジャケットを着た1人の人物が暗闇の中で波立つ海から引き上げられる姿が写っていた。

「ガルフ・ライブストック1」は8月14日に5,867頭の牛と43人の乗組員を乗せてニュージーランドのネーピアを出港し、中国の唐山にあるジンタン港に向かっていた。航海期間は約17日と見込まれていたと、ニュージーランド外務省はロイターに話した。

沿岸警備隊によれば、乗組員にはフィリピン人39名、ニュージーランド人2名、オーストラリア人2名が含まれる。


この全長139メートル(450フィート)のパナマ船籍の船は、2002年に建造された。リフィニティブ・エイコンのデータによれば、登録上の所有者はアンマンを拠点とするラーメ・コンパニア・ナビエラSAとなっている。船舶管理者はヒジャージ&ゴーシア社だ。

ニュージーランドの動物権利擁護団体SAFEは、この悲劇的な事故により、生きた動物の輸出貿易のリスクが示されたと述べた。

「それらの牛たちは海に出るべきではなかった」と、キャンペーンマネージャーのマリアンヌ・マクドナルドは言う。

「これは現実の危機です。私たちの気持ちは船と共に行方のわからない43人の乗組員たちの家族と共にあります。しかし、この貿易を続けることが許される理由など、いくつかの疑問が残ります」

ニュージーランド政府は昨年、家畜輸出貿易の見直しを開始した。2019年に同国は約5,400万ニュージーランドドル(3,700万ドル)相当の家畜を輸出しており、ニュージーランドとオーストラリアから輸出された動物のうち数千頭が輸送中に死んでいる。

ダミアン・オコナー農業大臣によれば、いくつかの選択肢のうちの1つとして、生きた牛の輸出に対する条件付きの禁止措置が検討されているという。

ロイター

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