
日本の防衛省によると、海上自衛隊が10月9日、南シナ海で対潜水艦の訓練を実施し、ヘリ空母、潜水艦を含む艦艇3隻を派遣したという。
この演習の目的は「戦術能力を高めること」だ、と同省は声明で述べ、この訓練の地理的な位置に関する詳細を伝えなかった。
艦艇3隻は週末にかけてベトナムのカムラン湾に停泊し、物資を補充することになっている、とその声明は述べていた。
さらなるコメントを求めて、同省にすぐ連絡を取ることはできなかった。
南シナ海のエネルギーが豊富な海域のほぼ全ては、この地域の人工島上に前哨基地を設置している中国が所有権を主張している。ブルネイ、マレーシア、フィリピン、台湾、ベトナムもこの海域の1部の所有権を主張している。
南シナ海に軍隊を配置し、この地域の豊富な埋蔵量を誇る石油とガスを活用したいと考えているアジアの近隣諸国を脅そうとしていることで、アメリカ合衆国は今まで中国を非難してきた。
日本の最新の訓練に言及した中国の国営新聞社、環球時報は10月10日、南シナ海での頻繁な軍事活動の実施は、この地域の安全と安定につながらず、中国は断固反対すると述べていた。
中国人民解放軍は常に高いレベルの警戒を維持し、中国の国家主権、安全保障、利益と開発を守る、と環球時報は述べていた。同紙は中国の与党、共産党の機関紙、人民日報により発行されている。
日本の軍艦が最近南シナ海で活動しており、9月5日には、ヘリ空母が人工衛星により観測された、と環球時報は述べていた。
中国軍報道官は9日、アメリカのミサイル駆逐艦ジョン・S・マケインが、南シナ海で係争中の南沙諸島周辺の海域に、中国の許可なしに入ったと述べ、アメリカに「そのような挑発的行動」を止めるように促した。
ロイター通信