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「検察への迎合なかった」=司法取引の元秘書室長―ゴーン被告元側近公判・東京地裁

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29 Oct 2020 03:10:12 GMT9
29 Oct 2020 03:10:12 GMT9

日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(66)の報酬隠しに関与したとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)罪に問われた元側近の同社元代表取締役グレッグ・ケリー被告(64)らの公判が28日、東京地裁(下津健司裁判長)であった。日本版「司法取引」に合意した同社元秘書室長は、証人尋問で取引に応じた経緯を説明。「検察官に迎合することは頭にもなかった」と強調した。

 元室長の証言によると、日産の川口均前副社長らは2018年10月9日、ゴーン被告がレバノンやブラジルにある同社の不動産を私物化しているなどと元室長に指摘した上で、「知っていることを検察に話して協力してくれないか」と要請。元室長は、私物化に関与した罪悪感などから、「話すしかない」と考えた。 

 翌日、東京地検特捜部の取り調べに先立ち、上司の執行役員から紹介された弁護士と面談。弁護士が司法取引制度の利点などを説明したことから、自身が捜査対象になっていることに気付いたという。

 取り調べでは、ゴーン被告が報酬を隠していたことへの関与を問われ、「(検察は)そのことまで知っているんだ」と驚いた。「ためらいもあったが、自分が関わったことは事実で、とにかく淡々と話した」と述べた。

 当時、弁護士から有利不利にかかわらず真実を話すように言われていたため、検察に迎合することは考えもしなかったと強調。一方で、「(司法取引の)内容を知るにつれ、合意したいという気持ちも出てきた」と述べた。

JIJI Press

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