
BOSTON: 米国連邦裁判所は木曜日、金融犯罪に関する裁判を待つ日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告の極秘脱出を幇助したとの容疑でマサチューセッツ州住人2名を告訴すべく、米国政府が日本に引き渡すのを差止めるよう土壇場で申請を行った。
米国地方裁判所判事インディラ・タルワニ氏は、ボストンにて、US 陸軍特殊部隊の元隊員マイケル・テイラー及びその息子のピーター・テイラーに付き、両人が日本行きフライトに予約を入れる直前に引渡しを遅らせるよう、弁護士を通じて申請を行った。
両人の弁護士は、裁判所への申し立てが9月に失敗に終わった両人の引渡しの可能性に付き米国国務省が承認した後、 遅延を要求した。 両容疑者は、日本当局の要請で5月に逮捕されていた。
テイラー親子の弁護士および米国国務省は、コメント要請に応えなかった。
検察側が述べるには、テイラー親子は「厚かましい」 逃亡を幇助し、そこでゴーン氏は、箱の中に隠れて、日本と犯罪引渡条約の無い、自身の幼少期の祖国であるレバノン到着前に、プライベートジェットにて2019年12月29日に日本に逃亡した。
ゴーン氏は、日産の財務諸表における自身の報酬の過少報告によるものを含め、自身が関与した金融不正行為における容疑に付き、裁判を待っていた。 ゴーン氏は不正行為を否定している。
米国国務省は、水曜日、決定に付きテイラー親子の弁護士に通知した。
共和党員で本件に関心を有しているミシシッピ州のロジャー・ウィッカー米上院議員は、ツイッターにて、この二人を引き渡すという 国務省の決定に自身は「激怒」している、と述べた。「この元特殊部隊隊員とその息子は公正に扱われていないだろう」 と彼は述べた。
Reuters