アラブニュース
リヤド:ヨルダンのアブドッラー国王が木曜、エルサレムでの紛争激化を食い止めるためには、結束、調整、およびアラブの努力強化が必要であることを強調した。また、イスラエルに対し、アル・アクサモスクの歴史的・法的現状を尊重し、イスラム教礼拝者の権利を保護するよう、改めて促した。
エルサレムにおけるイスラエルの違法なやり方に対する国際的な対抗措置喚起を任務とするアラブ連盟閣僚委員会の会合で、アブドッラー国王は、パレスチナ領土における平穏の要請、およびパレスチナの人々とハシェミットの管理者としての立場が不動であることを支持する、アラブの指導者たちの姿勢に感謝の意を表した。
国営通信社ペトラの報道によれば、国王は、いかなる形であっても状況を再び激化させないようにするため、さらなる努力を促した。
ここ数週間、イスラエルと占領下にあるパレスチナ領土で暴力事件が急増しており、より広範な紛争に逆戻りする懸念が高まっている。
サウジ通信社によると、首都アンマンで開催された第4回緊急会議の作業に、サウジアラビアからはファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣に代わってワリード・アル・クーラジ外務副大臣が参加した。
同委員会はヨルダンを議長とし、サウジアラビア、チュニジア(持ち回りの現アラブ連盟議長国)、アルジェリア、パレスチナ、カタール、エジプト、モロッコで構成される。
アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長の他、UAEも国連安全保障理事会の非常任理事国を現任するアラブ国家として、この会議に参加した。
会議では、アル・アクサモスクにおいて激化するイスラエルの危険な行動に立ち向かう方法が議論された。また、イスラエルによる聖地への攻撃と侵害をやめさせ、暴力を止め、包括的な平穏を回復するために、結束して共同行動をとる方法についても話し合われた。
委員会は、国際社会、特に国連安全保障理事会に対し、国際法と国連憲章を守り、暴力の波の激化を防ぎ、安全と平和を維持するために、イスラエルに対して即時かつ有効な行動をとり、エルサレムとアル・アクサモスクにおける違法かつ挑発的な行為をやめさせることも要請した。
委員会は最終声明を発表し、その中で、アル・アクサモスクの礼拝者に対するイスラエルの攻撃と侵害への非難を強調した。また、そのような攻撃と侵害は、世界中のイスラム教徒に対する目に余る挑発であると警告した。
「これらの侵害行為は、あらゆる場所のイスラム教徒の感情を露骨に侮辱・挑発するものであり、地域と世界の安全と安定を脅かす暴力の連鎖を引き起こす危険性がある」と、アラブ連盟は声明で述べた。