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菅首相、バイデン氏に祝意=「日米同盟を強固に」―1月訪米探る、対中姿勢注視

首相は来年初めの初訪米を実現させ、日米同盟の戦略的重要性を再確認したい考え。(AFP)
首相は来年初めの初訪米を実現させ、日米同盟の戦略的重要性を再確認したい考え。(AFP)
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08 Nov 2020 12:11:24 GMT9
08 Nov 2020 12:11:24 GMT9

菅義偉首相は8日、米大統領選で民主党のジョー・バイデン前副大統領が勝利を確実にしたことを受け、自身のツイッターで「心よりお祝い申し上げる」と祝意を示した。首相は関係構築に全力を挙げる方針で早期訪米を目指す。来年1月20日の就任式後が軸となりそうだ。

首相は個人事務所が管理するツイッターに日本語と英語で投稿。「日米同盟をさらに強固なものとするために、また、インド太平洋地域と世界の平和、自由、繁栄を確保するために、共に取り組んでいくことを楽しみにしている」と記した。

トランプ大統領は法廷闘争を続ける考えで、当選確定にはなお時間がかかりそうだ。首相としてはバイデン氏に速やかに祝意を届けることで首脳間の信頼関係構築につなげる狙いがある。

首相は来年初めの初訪米を実現させ、日米同盟の戦略的重要性を再確認したい考え。4年前、当時の安倍晋三首相とトランプ次期大統領の初顔合わせは大統領選の9日後に実現し、その後の蜜月につながったが、これは異例の早さだった。

新大統領は就任式まで外交活動をしないのが通例で、新型コロナウイルス感染状況を勘案する必要もあり、政府高官は「年内訪米はない」と語る。首相に外交経験が少ない点を捉え、「ケミストリー(相性)が合うか」(自民党関係者)と心配する向きもある。 

バイデン氏はオバマ前政権で副大統領を8年務めた。当時、ホワイトハウスや国務、国防、財務といった主要省庁にいた人材が一段高いポストで起用されるとの見方があり、政府関係者は「めぼしい人とは付き合いがある」と自信を見せる。懸案の在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)交渉でも、この人脈を最大限生かす構えだ。

日本政府は、新政権の中国への向き合い方を特に注視している。対中関係でバイデン氏は同盟国重視の立場を示すが、各論になると不透明感が残る。日本側は東・南シナ海での覇権主義的な動きに厳しい姿勢を期待する一方、経済面は日中の結び付きから過度な摩擦は避けてほしいところ。コロナ対策や気候変動で共同歩調に踏み切るとの見方もあり、首相官邸関係者は「日本の頭越しの手打ちだけはやめてほしい」と漏らす。

北朝鮮による日本人拉致に絡み、米朝関係の行方にも強い関心を寄せる。トランプ氏は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と3回会談したが、バイデン政権では仕切り直しになる見通し。外務省幹部は「しばらく動きはない」と分析する。

JIJI Press

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