大阪府は15日、新型コロナウイルスの重症患者を専門的に治療する臨時医療施設「大阪コロナ重症センター」(大阪市住吉区)の稼働を始めた。
全30床を備えており、全国知事会や自衛隊などから応援派遣を受け、運用に必要な看護師130人の確保にめどがついた。
同センターは、大阪急性期・総合医療センターの敷地内に設置。プレハブ造りで、全てのベッドに人工呼吸器を備える。体外式膜型人工肺(ECMO)はなく、重篤期を脱した重症者を受け入れ、府内全体の重症病床の稼働率を高める役割を担う。
「大阪コロナ重症センター」で研修する看護師ら=11日、大阪市住吉区の大阪急性期・総合医療センター
「大阪コロナ重症センター」で研修する看護師ら=11日、大阪市住吉区の大阪急性期・総合医療センター
15日は5床を運用し、数人を受け入れる見通し。藤見聡センター長は取材に対し、「応援いただいた皆さ
まのおかげで各施設からエキスパートが集まった」と話した。自衛隊から派遣された看護師ら3人も活動を始めた。
大阪府内で稼働する重症者用の病床は14日時点で、重症センターを除き191床にとどまる。運用率は11月下旬から8割を超える水準が続いている。
JIJI Press